2009年11月28日
如己堂は、被爆で妻を失い自身も被爆症状と戦いながら医師として多くの被爆者の命を救い
原爆の愚かさ平和への願いなどの随筆活動し、幼少の子どもたちと暮らした永井隆先生の住居兼書斎です
永井隆先生は、敬虔なキリシタン信者で「如己」とは聖書の一節「己の如く人を愛せよ」からきているそうです
己の如く人を愛することを、人はたやすくできるのでしょうか?
人は、ついつい自分と他人、愛する人とそうでない人というように区別して考えがちです
真理の世界は、二人称三人称はなく一人称のみの世界だと言われています
しかし、現世では本当は自分も他人も一つの存在であることを忘れてしまっています
被爆して苦しんでいる人をわが身に置き換えて治療をした医師
心を打たれずにはおられません