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お釈迦様の説くたとえ話「髻中明珠の譬え」(けいちゅうみょうじゅのたとえ)

お釈迦様は、文殊菩薩を聞き手として語られています。

文殊師利(文殊菩薩)よ、たとえば力の強い転輪王が、その威力で諸国を平定しようとする。

しかし諸国が転輪王の命に従わないので、王自ら討伐に出かけたとする。

王は、戦功をあげた部下の将兵に、それぞれの手柄に応じて、さまざまの賞典を与えるであろう。

しかし、転輪王は、いかなるときも自分の髻の中の立派な宝珠だけは与えようとしない。

なぜなら、この宝珠は王だけの頭髪の中に秘蔵している(つまり王位を象徴する)ので、もしそれを他に与えたら。他の王たちが「なぜ王位を他に与えたのか」と必ず驚き怪しむからだ。

文殊師利よ、如来の場合もまた同じだ。

如来は、禅定(静寂なこころ)と知恵(さとりの知恵)の力で、真理の国土を獲得した全世界の王者である。

しかし多くの魔王は、真理の王に服従しようとしないから、真理の王の部下である修行者の諸将が、魔軍と戦うのである。

この戦いに戦果をあげた修行者には、さらに多くの教えを説いて、修行者たちを喜ばせる。

また如来は、解脱や煩悩に汚れない素質の力という真理の財(仏財という)を彼らに与える。

褒章を受けた人たちは、煩悩を滅ぼして彼岸に渡ることができたといって喜ぶが、それでもなお法華経を如来は説こうとしないのだ。

文殊師利よ、転輪王が自分の髻の中に秘めておいて誰にも与えなかった明玉を、はじめて功臣に与えたいと思うように、如来もまた心中の悪魔である「むさぼり、いかり、おろか(貪・瞋・痴)」の三毒を滅した大いなる修行者にも、かつて説いたことのない法華経を、いまここに説きたいと思うのだ。

文殊師利よ、なぜならこの法華経は、すべて生あるものを、よく最高の如来の知恵に到らしめるが、その教えのわからない多くの人には、かえって仇となることがある。

それほど人々に信じられがたいから、今まであえて説かなかったのだ。

しかるに、如来は、いまこの経をここに説くのである。

文殊師利よ、法華経は如来の第一の説法であり、数多くの説法の中でも最も奥深い秘密の教えであるから、一番最後になって、おんみちのために、詳しく述べ説こうとするのである。

 

  松原泰道「法華経入門」より

 

このたとえ話のように、三毒(むさぼり・いかり・おろか)を制することが、さとりを得るためには重要なようです。

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