2014年11月20日
鶏足寺(けいそくじ)は旧木之本町の東部、己高山(こだかみやま923m)の山中にあり、五ヶ寺からなる山岳信仰の霊地でした。奈良時代、行基や泰澄が近江の国の鬼門にあたる己高山に十一面観音を祀り庶民のための仏教を広めるべく常楽寺を草創されたのが始まりです。人里から離れた山中にあったため、年月がたつにつれ狐や狸の棲家のように朽ち果ててしまいましたが、最澄が行基菩薩の聖跡を慕い己高山を訪れた時、裏山に瑞光の奇しきを観じ不思議なる鳥の声に魅せられ、嶮岨をよじ登り、薄雪に残る鳥の足跡に導かれ進むうちに発見されたのが、鮮やかな十一面観音でした。その後、最澄は尊像を修補し仏殿を建立し、盛大な寺院として再建しました。
與志漏(よしろ)神社鳥居
古橋集落の東側山手にある参道の長い神社
この神社の境内には、薬師堂や観音堂、そして鶏足寺の十一面観音像、法華寺の薬師如来像をはじめとする多くの仏像を納めた宝物館があります。
観音堂
鶏足寺や石道寺へは、田畑を貫くこの地道には、無人の売店があり、この先の山中に鶏足寺や石道寺の参道があります。
鶏足寺の参道は、もみじが色づいてました。
落葉するともみじのじゅうたんになります
己高山石道寺(ここうざんしゃくどうじ)
十一面観音、持国天・多聞天などが安置されてます