2021年2月8日
2月3日に行われた日本オリンピック委員会(JOC)の臨時評議員会での東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長の挨拶の中で女性蔑視の発言があったとメディアは煽っています。
今に始まったことではなく、森会長は「これを言ったら不快に思う人もいるだろう」ということまで話してしまうところがあるようです。
話の内容が正しいとか間違っているとかではなく、表現は悪いですが、ずけずけと言ってしまうところがあるのでしょう。
多くの人は思っていても口に出すことを控えることであっても、ずばっと言ってしまうところがあるのかもしれません。
以上を踏まえて、別の視点でこの騒ぎを考えたいと思います。
それは「悪意」があるかないかという視点です。
森会長の女性を巡る発言は以下の通りです。
【3日のJOC臨時評議員会での森会長の女性を巡る発言】
これはテレビがあるからやりにくいんだが、女性理事を4割というのは文科省がうるさくいうんですね。だけど女性がたくさん入っている理事会は時間がかかります。これもうちの恥を言いますが、ラグビー協会は今までの倍時間がかる。女性がなんと10人くらいいるのか今、5人か、10人に見えた(笑いが起きる)5人います。 女性っていうのは優れているところですが競争意識が強い。誰か1人が手を挙げると、自分も言わなきゃいけないと思うんでしょうね、それでみんな発言されるんです。結局女性っていうのはそういう、あまりいうと新聞に悪口かかれる、俺がまた悪口言ったとなるけど、女性を必ずしも増やしていく場合は、発言の時間をある程度規制をしておかないとなかなか終わらないから困ると言っていて、誰が言ったかは言いませんけど、そんなこともあります。 私どもの組織委員会にも、女性は何人いますか、7人くらいおられますが、みんなわきまえておられます。みんな競技団体からのご出身で国際的に大きな場所を踏んでおられる方々ばかりです。ですからお話もきちんとした的を得た、そういうのが集約されて非常にわれわれ役立っていますが、欠員があるとすぐ女性を選ぼうということになるわけです。
私はこの発言内容に悪意は見つけられません。
女性であるがゆえに会議を長くすることは多々あると思います。
男性であるがゆえにどうかと思うことも、例えば、面倒になりそうなことは避けるとか、あるわけです。
これはせいぜい場を和ます程度のもので悪意とまでは言えません。
女性の長所も認めてきちんと述べてみえます。
悪意という点では、問題部分のみを切り取り、公共電波などを使い、あおりに煽るメディアの報道こそが悪意です。
世論調査までして、街頭インタビューまでして、森会長を擁護する発言は取り上げないことすらできる。
謝罪会見をしている森会長に対して、記者の無礼な質問は問題ではないのか。
電波の力で一人を徹底的に叩きのめそうとする。
これは報道という暴力です。
私たち国民も「報道のあり方がこれでいいのか」ちょっと考えてみましょう。